2月19日(日曜日)伊東市のシンボル・大室山の山焼きを空撮しました。
予定が決まってからは、何度もGoogleEarthでのシミュレーションを重ね、前日のテストフライトを経て本番に臨みました。
大室山の山焼きは700年以上続く伝統行事です。
静岡県人として一度は見てみたかったのですが、初めての見学がいきなり空からということになってしまいました。
山焼き大会は、9:30の火口(お鉢)点火に始まり、12:00より麓からの全山焼きに続きます。
松明で一旦点火すると、炎はあっという間に山頂に向かって燃え広がり、15~20分で大室山全体が火の海となります。
今年は、先週の雪の影響でカヤの湿気が多く、特にお鉢焼きの燃え方が控えめだった様です。
 
僕は空撮チームの一員として、まず山頂でのお鉢焼きを空撮し、その後すぐに下山して全山焼きに備えました。
どういう撮り方をすれば良いのか、空撮ではいつも迷うことですが、今回は20分で終わりということを想定して山の外周を移動しながら撮影することにしました。
時速40キロで飛行した場合の計算では、山全体を2周することができます。
燃えている間の20分間に山を2周、撮り直しができない一発勝負ですw
ダイナミックな映像を撮ろうとするとできるだけ炎に接近したい訳ですが、機体が受ける放射熱がどのくらい高温になるのか、また、炎によって発生する上昇気流がどのくらいの強さなのかまったく予測ができません。
しかも、当日はメディアの実機ヘリが5機も上空を飛び交っています。
麓からの高度500mくらいを飛ぶことになっていましたが、僕のPhantom4Proは高度200mを飛ぶ予定なので、実機ヘリが予定通りの高度としても高度差は300mしかありません。
パラグライダーの場合、経験上500m上空を実機ヘリが通過すると翼が叩かれてつぶされる可能性がありますが、Phantom4Proだとたぶん高度差300mでも危険でしょう。
下は炎による熱地獄、上からは実機のダウンウォッシュで逃げ場がありません。
飛行経路に関してはしっかりとシミュレーションができていますが、熱と上昇気流、ダウンウォッシュに関してはどうしようもないので、最悪、墜落した時のことを考えて、山の周回飛行ルートは山の斜面の範囲から出ない様にしました。
 
本番撮影では、案の定、周回飛行中に機体が姿勢を崩してカメラジンバルがずっこけたままになりました。
約15秒後に何とか復帰したのでそのまま撮影を続けることができましたが、ジンバルが復帰しなければ終わってました。
Phantom4Proにおいて時速40キロ程度のスピードでジンバルがずっこけることはあり得ないので、たぶん、心配していた上記墜落リスクの何かが起こったのでしょう。
 
あと、撮影飛行中にゲリラと思われるPhantomが飛行しているのを目撃しました。
今回、許可を受けている空撮機は3機だけで、電波の使用帯域や飛行空域を分担して実施しています。
届けを出さず許可も受けていない機体を飛ばされると、墜落のリスクが一気に増すことになります。
イベント会場でのゲリラ飛行は絶対にやめて欲しいですね。
 
今回の空撮は、伊東市で活動する「TEAM ROCKY」のご協力の下で実現することができました。
この場を借りてお礼申し上げます。
なお、イベント上空及び物件から30m以内、目視外の飛行については、国交省安全局の許可承認を得ています。


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投稿者:SPACE-ROBOさん
撮影場所:大室山
ドローン:DJI Phantom 4
撮影カメラ:DJI Phantom 4 4K
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閲覧数:125
投稿日:2017/02/24 09:58